リモートワークやテレワークも定着したところで、PCも仕事用PCと自宅用PCの2台持ちになる中、ふと見返すと自宅にある周辺機器なども充実してきてませんか?
特にスピーカーやマイクなどの場所取るものは増やしたくないし、PC毎に買い足すのではなく共有していきたいなんてニーズも増えてきていると思います。
その中で役に立つのが「USB切替器」。それは知っているけど、検索すると様々なUSB切替器があって選べない状況になっていませんか。この記事では少しこだわりを持ってPC2台持ち用のUSB切替器を購入し、実際に利用した商品を紹介したいと思います。
USB切替器に接続する対象機器
本記事では「マウス」「キーボード」の切り替えではなく、「スピーカー」や「マイク」といった、主にPC周辺機器をPC2台持ちの環境から共有していくために、こだわりポイントを持って切替器を紹介していきたいと思います。
もし「マウス」「キーボード」ということであれば、断然Bluetoothがおすすめ。以下の記事を参考にしてみてください。WindowsとMacの二刀流の話となりますが、Win/WinのPC2台環境でも参考になると思います。
USB切替器に求めるこだわりポイント
USB切替器で検索すると様々な商品が検索されてきます。あまりの量が検出されますので、実際どれがいいのか迷いますね。それと、希望の条件に合う機器がなかなか見つからないなど。
そこでPC2台持ち且つPC周辺機器の切り替えの理想的な5つのこだわりポイントを設定し、実際に購入した商品の良し悪しを含め紹介します。
① 配線は全て背面
全面にホスト側PCのUSB接続、背面に切替対象機器のUSB接続をさせるパターンは多く売っています。でもこれでは設置した時、ケーブルが前後から出てしまい取り回しも面倒だし、そもそも美しくない。なのでホスト側と切替機器の接続は背面に集約して同一方向で接続できるモノが欲しい。
② ボタン操作で切り替え
リモコンがあるのはありがたいと思うが、それよりボタンできちんと制御が出来るモノが良い。リモコンのみだと、電池がなくなり切替が出来ない時が面倒。それと切替状況に関しては、一目でどこに切り替わっているかLEDなどのランプで知らせてくれるモノが欲しい。ただ、明るすぎるのはいやだ。
③ ケーブルは切替器と独立
接続器とホスト側PCへの接続ケーブルが固定されてしまっているモノは最悪。ケーブルは全て機器から取り外しができ、自由な長さを選択出来るモノが欲しい。固定ケーブルの長さに併せて機器の設置位置を決めたくない。
④ ACアダプターで電力供給
ACアダプターが付きが少ない。USB2.0の規格の場合、ホスト側PCからの電力を機器側へ給電ができるが、切り替えを伴うので心配である。なのでUSB切替器にACアダプターが付いていて、そこから各機器へ給電できるようにして安定性、安全性が高まるモノが欲しい。
⑤ サイズはコンパクトにしたい。
無駄に大きい、変わった形のモノもある。最小限の大きさで、四角形/直方体のモノが欲しい。色は黒系が多いのでそこは大丈夫かなぁ。。。
USB切替器の紹介
では上記こだわりポイントに該当した商品を紹介したいと思います。
実際にUSB切替器に接続している設置状況は、「YAMAHA-AG03」というマイクなどのミキサーで、ミキサーの先に「コンデンサーマイク」「スピーカー」を接続しています。もう一口余っているので、「キーボードへの電源供給口」にしています。※キーボードの切り替えはBluetoothなのでUSBの影響は受けず、キーボード設定等の管理用USB接続として利用しています。
ノーブランド格安USB切替器
こちらは少々難ありましたが、面白いのでしばらく利用していた切替機になります。しかし程なくして次の新たなUSB切替機に交換してしまいました。
こだわりポイント
配線背面 | ボタン | ケーブル | AC電源 | サイズ |
〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
製品概要
商品モデル番号 | STK0110010780 |
メーカー | lightning |
商品の寸法 | W120×H67×D28 mm |
商品の重量 | 60 g |
レビューコメント
全般的な体裁としては〇であるが、AC供給が出来ない点が痛い。もちろんUSB2.0なのでホストPC側からの電気は供給可能です。
メリットは、非常にコンパクトでボタン操作により視覚的、能動的に切り替えるというアクションが取れる点は良かったです。置き場所も机の裏に貼り付けることも出来るサイズでコンパクト。
デメリットは、AC供給できないので切替時に機器側がショートしないか心配な点。それとボタンの動きがおもちゃみたいなので、いつ壊れるか不安感がある。
残念ながら利用開始後、程なくしてお蔵入り。理由としては以下の点です。
上記現象はこの機器だから起きたことなのか、また原因が別にあったのかは不明です。ただ、このUSB切替器は安いです。なので諦めも早くつきました。
当たりはずれがあるかもしれないですが、「安い」「分かりやすい」「コンパクト」という点ではアリかも。ただ、長くは持たないのかなぁ、、、って思います。
サンワサプライの国産メーカーUSB切替器
今まで購入してきた機器の中でも優秀なUSB切替器で、現在も利用しています(23年06月時点)。
こだわりポイント
配線背面 | ボタン | ケーブル | AC電源 | サイズ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
製品概要
製品コード | SW-US22HMG |
インターフェース | USB2.0 |
コネクタ形状 | USB A メス×2(周辺機器側) USB B メス×2(パソコン側) |
切替内容 | パソコン×2 周辺機器×2 |
切替方式 | 本体切替ボタン |
サイズ | W105×H25×D56mm |
重量 | 約88g |
セット内容 | 本体×1 USB2.0ケーブル(1.8m)×1本 ACアダプタ(5V/1A) 取扱説明書 |
レビューコメント
全般的には◎。日本メーカーだけに切替器としては少し高いが安心感がある。
海外メーカーの安物切替器でトラブルを感じたため、少し高いが購入。現在も現役利用しているが、特に問題は発生していない。海外メーカーの切替器で発生したノイズも発生しなくなった。
ボタン操作は画面上、一見スライドさせるのか?のように見えますが、押下するタイプで少し硬めなボタンとなっています。
裏面に磁石がついており、磁石の位置が端に偏っておりバランスが悪そうに見えますが、しっかり固定される強力な磁石でした。なので鉄製のところであれば、バキッとつきます。
USB接続口もしっかりしており、ゆるみもなく問題ないです。
デメリットは、切替用のボタンが気持ち固いかなぁという点と切り替え状態のLEDライトが上部にしかないので、前面からでも確認できるように上部の角にあると良かったかなぁと思うくらいです。
こちらのUSB切替器ですが、機器本体のAC電源がOFFでもPCから給電されています。さらに、ホスト側「1」「2」の切り替えで、AC電源をOFF状態で「2」に切り替え「2」側のホストPCの電源をOFFにしても「1」側のホストの電源がONであれば、電源が供給されている状態でLEDが点灯しています。
ということは、ホスト側「1」「2」の電源がONであれば給電できる=切り替えに関係なくどちらからも給電している=切り替え時によるショート的な事象も発生しないようになっている?のかなぁと思いましたが、詳しくは分かりません。
上記商品は「ホストPC×2」「USB周辺機器×2」ですが、他の種類もありますのでメーカーページで詳細をご確認ください。
疑問に思う「USB type-B」の存在
USB切替器を探していると、Type-AではなくType-Bのモノが多いのはなぜなんだろうと思う。
Type-Bとしては、90年代に規格が定められたものらしく、当初は主にプリンタなどの周辺機器側の端子として策定されたモノらしい。ホスト側はtype-Aにすることにより、親子関係を明確にするとか、ダウンストリーム、アップストリームとか、安全性などと言われているようです。
ただ、今どき販売されている機器にまだ搭載されているということは、また別の意味があるのか、それとも旧来からの目的のために搭載されているのかは不明ですが、早くUSB-Cになって欲しいなぁ。。。と個人的には思う次第です。その時はまた買い替えになってしまいそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ふと見返すと自宅にあるPC周辺機器なども充実してきてませんか?
PCも仕事用PCと自宅用PCの2台持ちになる中、自宅にあるPC周辺機器など増え始めてしまい、コンパクトにまとめてきたいと考え始めていませんでしょうか。PC2台環境で周辺機器をコンパクトにまとめるため、共有しながら有効活用するために必要となるのがUSB切替器となり、その紹介でした。
検索すると様々なUSB切替器が検出されてくると思います。選ぶ際にはこだわりのポイントを設定して探していくと見つかりやすいので、是非少しだけこだわってみましょう。
では、本記事が皆様のUSB切替器選びの参考になりますこと願っております!